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扁桃腺・アデノイド

扁桃腺炎

初期症状
扁桃腺炎
私たちの舌の付け根の両脇くらいにあるのが扁桃腺です。これがばい菌に感染するなどして炎症を起こしたものが扁桃腺炎です。腫れるとかなり痛く、つばを飲み込むにも苦労するようになります。当然食事もとりにくくなりますし、38~40度の高熱、だるさ、関節痛なども生じることがあります。

炎症はお薬を使っておさえることができますので、なるべく早く治療してあげることが肝心です。
原因
扁桃腺炎の原因は、さまざまな菌(インフルエンザ、肺炎球菌、溶血連鎖球菌など)による感染です。通常は防御できていたものが、風邪や疲労、乾燥などで抵抗力が弱くなると感染する可能性が高くなります。
放置すると
当初は急性の扁桃腺炎も、放置すると慢性に移行してしまいます。慢性化すると腎炎や肝機能障害、関節リウマチといったものを合併する可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群を誘発することもあり、お子さまがいびきをかいていたり、就寝時に何秒か呼吸が止まったりしているようであれば、すぐにご来院ください。
慢性化した扁桃腺炎の治療はお薬ではなく、手術によって扁桃腺を切除するしかありません。

アデノイド増殖症

初期症状
アデノイド増殖症
アデノイドは喉の奥にあるリンパ組織で、幼児~小児期に最大の大きさとなってその後は小さくなってゆくものです。これは私たちの体が免疫システムを構築する上で起こる生理現象で、5歳前後にアデノイドが大きくなっていることは異常でも何でもありません。

しかしアデノイドが異常に大きくなってしまって、鼻呼吸を困難にしてしまうほどであれば問題があります。乳児であれば哺乳が難しくなって栄養障害を引き起こしますし、睡眠時無呼吸症候群となって睡眠が不足することが考えられます。
滲出性中耳炎になるお子さまも多く、「息が苦しい、耳もよく聞こえない」という状態でご来院される場合も少なくありません。
原因
アデノイドが肥大化する原因は、まだよく分かっていません。ただ通常は10歳にもなれば消滅するもので、機能的には2歳以降はあまり意味がないといわれます。4~5歳になれば手術による切除が可能です。
放置すると
アデノイドが肥大化することが直接引き起こす症状はありません。しかしその影響で耳、鼻、喉が圧迫されてさまざまな悪影響を及ぼします。
鼻呼吸ができないために口がポカンと開いたままになり、就寝時にきちんと呼吸できないことから熟睡できないといった事態を引き起こします。
睡眠不足は体力低下につながり、体の抵抗力を弱め、よく風邪をひくという悪循環につながります。